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三十路女のくだらない日々。


by kutuganaru
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人のセックスを笑うな。

ずっと気になってた、山崎ナオコーラさんの作品が、BOOK OFFに売ってましたので、購入しました。
だってこれ、映画化するんでしょ?
松山ケンイチと、蒼井優ちゃんと、永作博美なんでしょ?
そりゃやばいっしょ

私はよく、映画化される作品の、原作と映画を見比べます。
好きだから。
私じゃない人が、この作品をどう受け止めて、どう表現するのか、ってゆうのも気になるけど、普通に、どこがピックアップされて、どこが削られるのか、その結果どの程度違う世界(または同じ世界)が広がるのか。
興味があるから。

原作ものを映画化する場合、原作ファンにはなかなか納得いかないものが多いようです。
ゲド戦記しかり、どろろしかり、冷静と情熱の間?しかり・・・他になんかあったっけ?

でも、私が見比べるものってゆうのは、結構いいんですね、これが。
東京タワー
虹の女神
空中庭園
嫌われ松子の一生・・・ などなど。

原作っていうのは、それだけで完結した世界なわけで、
映画化っつうのは、その原作の完結された世界を、言わば勝手に、削ったり、また足したりしないといけないわけで。
原作が好きならば好きなほど、それっていうのは困難なわけで・・・

だからあえて小説やマンガなど原作の世界を大切にしたいと思うのだろうけど、そこを勇気を出して、映像化しようと思うその試み、私は大切だと思います。

タイトルの作品は、初めて読んだ感想としては、真っ平らでした。
遠くからみると、平たんで、滑らかに見えるのに、近寄ってみると、ざらざらしていて、触ってみると、ちょっと痛い、だけど、それが快感にもなりうる、異物感。
誰かに話したくてしょうがないような、誰にも話さずに自分の中にそっとしておきたいような・・・そんな感じ。

この作品を映画化するのは、難しいと思う。
普通、映画化の場合、原作を削るケースが多いと思うが、この作品は、何かを足さなくてはいけないことになるだろう。
それは、原作ファンの事を考えると、削るより遥かに難しいと思うのだ。

だけれどもこの挑戦を、私は素晴らしいと思うし、なにより出演者がぴったり過ぎて驚いた。
いつか私も、原作ものの脚本を手掛けてみたいと、密かにもくろんでいるのかもしれない。
by kutuganaru | 2007-09-22 02:21