三十路女のくだらない日々。


by kutuganaru
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日記をつけてるんだな。

ほぼ日手帳、と言えば、今や大体の人がわかるんではないだろうか。
私も数年前までは知りませんでしたが、超売れてるよねあれ。

そんな流行に乗って、買っちゃうよね。
高いけど、社会人だしね、ようやく。

それで、ネット販売で買った特典でついてきたボールペンがさ、すごく書きやすいの。
あんなに書き心地、太さ共に理想的でしかも3色って、さすがほぼ日は違うっす。


そのボールペンがあまりにも書きやすいからね、
私の日記をつける習慣が、なんと、1カ月!!も続いているのです。
信じられない (゚ロ゚屮)屮

ま、別に毎日書くわけでも、ちゃんとした文章で書いているわけでもないケド。

ケイゾクは力なり(近藤係長)、ってことで☆


しかもその手帳には、

4カ月が見開きで見れるページがついているので(1日1行だよ)、
そこに、読んだ本と見た映画を書いて、ぱっと見てわかるようにしているのだ!

これは、読書・映画鑑賞手帳にもなり、黒日記にも白日記にも、
変幻自在、私の自由気ままにその姿を変え、
私の心のよりどころとなっているのです!!

ああ、もうあなたなしではやっていけないわ!!


しょうこ
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# by kutuganaru | 2011-02-03 14:59

流星の絆

映像化された作品と、その原作、もしくはノベライズっていうのは、
そりゃあ違っていて当然で、そのどちらも面白い場合と、どちらも面白くない場合、
またやっぱり先に考えられた原作なりドラマなりが面白いこともあれば、
例外的には、原作よりも映像化の方が面白かったり、
とっちらかったドラマを小説がうまくまとめて説明してくれてわかりやすい!っていう場合もある。

色々なケースがあるので、私は割と比べたりするのが好きです。

この個人的勝手な比較は、『スリーパーズ』に始まりますが、映画を先に見てから小説を読みました。
もちろん小説の方が事細かに説明されていて、細部までわかるため理解はしやすい。
しかしながらラストシーンのすがすがしさは、まさに映像だからこそ表せた感動であり、
いくら詳細に説明したところで、目の前に広がる光景のインパクトには到底勝てないものだった。

最近では、『悪人』なんかはどちらも良かったですね。
どこかの誰かが言っていたが、小説では説明しきれない女子大生が殺されてしまう背景を、
満島ひかりがうまく表現していたりと、映像化ならではの良さも目立った。

逆に超個人的な意見としては、先日放送された「新参者シリーズ」の「赤い指」。
これ、原作良かったって言う人すごく多いけど、私的にはいまいちだったんですが、
ドラマはとてもよかったです。
「容疑者Xの献身」くらい原作に忠実にやられちゃうと、新鮮味がなくて、いまいち楽しめないですが。


そんな「加賀恭一郎シリーズ」でもおなじみの東野圭吾著
『流星の絆』

2年くらい前に、クドカン脚本でドラマ化されていた本作。
ずっと原作を読みたいと思っていたので、ブックオフで300円で売っていたのを発見した時の喜びといったら!!

ドラマでは、長男功一を嵐の二宮和也、二男泰輔をNEWS?の錦戸亮、妹の静奈を戸田えりかが演じ、
またキーパーソンとなってくる柏原刑事役には三浦友和、戸神行成を要純、萩村刑事をバナナマン設楽、
戸神行成の父政行は柄本明と、そりゃあまあそうそうたるメンツを揃え、
シリアスな原作を大胆にアレンジし、コメディタッチにした挙句、
主題歌を歌う中島美嘉を劇中に登場させたり、てんやわんやの中で、
大筋は見事原作通りに仕上げるという、
かなりな神業的脚本と、役者の演技で相当面白いドラマになっていました。

そんなドラマからは想像できないほどシリアスなものだといううわさの原作…。

幼いころ両親を殺された兄弟3人が、詐欺を働いていくうちに、両親殺しの犯人を偶然見つけ、
復讐の計画を立てるうちに、妹はその息子に恋をして...

という話に、はたしてドラマを見ていない人は付いていけるのだろうか。
私は話の大筋を見た上で読んだので、細部は気にせずに楽しんで読めたが、
そうじゃない人からしたら、「え、ちょっとまってまって、ついていけない」てなことにはならないだろうか。

ということはさておき、では小説ならではの面白さって一体なんだったんだろう、
と考えるが、上手く言葉にできない。

続きを早く読みたくて、寝る間も惜しんで読んだのは事実だが、
じゃあ何が面白かったかと問われると難しい。
読んでいる間中、ずっとドラマのシーンを頭の中で反復しながら、
当時の感動を繰り返し思い描いていたように思う。

しかし、この小説なくしてあの素敵なドラマはできなかったことは紛れもない事実だし、
やはり破たんのない文章能力はさすがとしか言いようがない。


ちなみにこの作品、ドラマと小説で、結末の一部が違うんですが、
私はドラマの方が断然好き。

そして作品通して一番素敵なのは、要クン演じる戸神行成であったことは言うまでもない。


★★★☆☆
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# by kutuganaru | 2011-01-18 14:54 |

ノルウェイの森

よい「映画」には、何種類かあると思っている。

鑑賞後、なんらかの思いをめぐらせてくれるものもそのひとつであろう。
登場人物に共感できるかどうかも、重要なポイントである。
また、役者がよい演技をしているかどうかが作品の良し悪しを左右する場合もある。
ド派手なアクションなんていうのも、映画ならではのよいところではないだろうか。
監督の強い思いが、きっちりと、ぶれることなくダイレクトに伝わってくると、なおいい。

そして、映画でしか堪能できない重要なもうひとつの要素、それが映像の美しさである。

「ノルウェイの森」
監督:トラン・アン・ユン
原作:村上春樹
出演:松山ケンイチ、菊池凛子、水原希子

言わずと知れた奇才村上春樹の同名小説初の映画化となる本作。
ちなみに小説版は、私が村上春樹小説の中で、唯一まともに読んだ長編と言える。
それ以来、めっきり春樹から遠ざかってしまった。
理由は単純に、訳がわからず楽しめなかったことにある。
中学生だったわたしは、もはや読書などではなく、ただ目の前に連なる文字を追っていただけと言えるほどに、
物語に入り込めなかった。
だから内容などろくに覚えているわけもなく、
私の中の「ノルウェイの森」は、なんか暗い人がぼやき続ける、とてつもなく暗い小説、だったのである。

本作は、私の中の灰色の小説「ノルウェイの森」に、たくさんの色をつけてくれる、そんな映画であった。

ただし暗いところはあくまで黒く、むしろどす黒く、しかし明るいところは太陽の光ほどに明るく、
その濃淡をしっかりと、そしてとても美しく、描ききっている。

黒く描かれる直子とカラフルに描かれるミドリの対比。
そして直子、ミドリそれぞれの中の黒い部分と明るい部分の対比。
女性対男性としての対比。
愛というものに実直であろうとすることと、性への欲望との対比。
夏と冬の対比。

そのどれもが矛盾することなく、私の中に入ってくるほど説得力のある映像美。

トラン・アン・ユン監督の、底知れぬこだわりに、圧倒されるばかりである。

いろいろなものにがんじがらめになって、身動きの取れないワタナベを哀れに思い、
奔放で、性に対しても積極的なミドリを羨望し、
過去から解放されずに苦しみ続ける直子に、私の中の何かが共感した。

そして1970年代(?)のレトロポップなインテリアやファッションはとてもかわいく
それだけ見ていても決して飽きない。

期待しないで見に行ったというのもあるかもしれないが、
予想外にとてもいい映画を観た気分だ。
今の私の気分に、なんとなくフィットしたのかもしれない。

★★★★☆
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# by kutuganaru | 2011-01-03 22:02 | 映画
最近めちゃハマったドラマです。

正直、「ケイゾク」ファンだったので、はじめの方はあまり面白くないなあ、と
残念に思っていたのですが、まあ、見逃せるはずもなく、
ダラダラと全話見ていたのです。

しかし、7話か8話(全10話です)くらいから、
「面白いと感じられないのは、ケイゾクと比べているからで、
これも普通に面白いドラマなのでは・・・??」
と薄々気づき始め、最終回で大ハマりしてしまった。

これは、「熱海の捜査官」と似た雰囲気がありますね。
よく考えれば全てつじつまの合う謎を、あえて視聴者に解かせる。
東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」も同じ感じです。
(たぶんほかにもたくさんあるのだろうけど、そんくらいしか知らない)

しかし上記の2作品と違うのは、上記2作品が本編のみで収束できるのに対し、
SPECの謎は多すぎる。推理しようにもヒントが足りない。
現に、「どちらかが彼女を殺した」文庫版には、謎を解くためのヒント本が
付属されていたし(発表後、犯人がわからないという問い合わせが殺到したための措置らしい)
「熱海の捜査官」においてはwebである程度検索すると、大体のことがわかる。
DVDなどで見直したいと思うのは、答え合わせがしたいという衝動です。
しかしSPECにおいては、いろんな方が推理されていますが、
みなさん半信半疑であるというのと、どの推理も全ての人にはしっくり来ない点があります。
たとえどれかの推理が正しいとしても、それを答え合わせするための要素が足りなすぎるのです。

番組終了後、twitterは盛り上がりを見せ(私は番組終了後に参加したクチです。)
mixiでもコミュニティーの参加人数は増え続けている(らしい)。
その中でも、続編(シーズン2やSPや映画)を熱望する声が多数。

私は推理したくてもできる脳みそがないし、
どちらかといえば物語は全て納得する形で終わらなくてもいいんじゃないかと思う質ですが、
SPECに関してはどうしてだか気になっちゃいますね~
それは、登場人物たちの抱えている苦悩や過去などに興味があるからだと思います。

そんで、いろんな人の推理を楽しく読ませていただいて、
その後で私が感じたことをここでぶちまけちゃおうかなあと。
ちなみに
①推理は一切するつもりがない
②無意識にネタバレしちゃうかもしれない。

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# by kutuganaru | 2010-12-27 20:59

永遠の0

突然ですが、命は何よりも大事だと、私は思っています。
なぜなら、各人にひとつずつしかないからです。

以前、伊坂幸太郎著「マリアビートル」という作品で、
「どうして殺人を犯してはいけないの?」という質問を大人にぶつける、王子という少年が出てきました。
それに対して、塾講師の鈴木はこんな感じで答えます。

「なぜ人を殺してはいけないのか、という疑問は、なぜ人のものを盗んではいけないのか、
という質問ととてもよく似ている。ただ、唯一相違するのは、殺人は犯してしまったら、
二度と取り返しがつかないという点だ。
だから人間の感傷を排除すると、例えば、世界に一つしかない超レアものの漫画を盗み、
それを焼き払ってしまうことと、殺人を犯すということは、究極的には同等の理論になる」

偉大なる伊坂幸太郎先生は、もちろんもっときちんとした文体で、
人間の感情にも触れながら書いていますが、大まかにはたぶんこのようなことが書いてありました。

また、森絵都著「永遠の出口」の冒頭、主人公の幼い日について書かれている部分には、
「とりかえしのつかないものに対する恐怖」が書かれています。
恐怖、といっても、かわいらしいもの。
ちょっとレアな場面に遭遇した姉に「もう二度と、見ることができないんだ~」とからかわれることが、
とっても怖かったという思い出。


この二つの例、私にはとても合点がいきました。
私の感じている得体のしれない恐怖、死に対する漠然とした怯えは、ここから来ていたのかと。


「永遠の0(ゼロ)」 百田尚樹著

ゼロとはつまり、日本海軍が使用していた戦闘機、零戦のことです。

主人公は祖母が亡くなるときに、自分の祖父が実は特攻で亡くなった人物であることを聞きます。
おじいちゃんだと思い慕っていた人は、実は血がつながっていないと。
ジャーナリストである主人公の姉は、特攻で亡くなった本当の祖父のことを調べたいといい出し、
人生に迷い、ニート状態になっていた主人公が、調査にかり出されていきます。

戦争で生き残った、もう余命わずかな方の中から、なんとか祖父を知っている人物を探し出し、
会いに行き、話を聞いていくうちに、祖父の人物象、戦争のむごたらしさ、
特攻隊員たちの心情、そして生き残った人々の心のうちを、主人公は知っていくのです。

そこに描かれる戦争は、目にするのも耳にするのも拒否したくなるような、
暗く淀み、鈍く輝き、理不尽で到底理解などできないものです。
当たり前です。戦争なんですから。私みたいな平和な時代に生まれてきて、
戦争はいけないことだという教育の元育ってきた私たちには、戦争の正当性など、
理解できるはずはありません。

しかし、戦争中、前線で戦ってきた多くの人々は、私よりも年若くして、闘い、
亡くなっていったというのは、まぎれもない事実なのだな、ということが突き付けられました。
彼らは、別に戦争を賛美していたわけじゃない。命を捨てるために、入隊したのではない。
戦争に参加することも、特攻隊員として志願することも、命令や、それ以外に生きていく道がなかったり、
そうした人ばかりです。
もちろん志願して入隊した人もたくさんいます。
でも、国のため、天皇のため、人殺しをするために入隊した人はいったいどれだけいたでしょうか。
もちろん、私には、それを知る術はありません。

私は命がなによりも大事だと言いました。
だからいつ死んでもいいいうことを口にする人や、実際に自殺をしてしまう人がどうしても理解できない。
しかし、自分の命よりも大事なものを守るために、死ぬことを受け入れる人はいるんだと、
この本を読んで初めてそれを実感として知ることができました。
お国でも、天皇のためでもない、もちろん喜んで特攻していったわけでもない。
震えあがるほどの恐怖と対峙しながら必死で、愛する人のためだと思いこんで、
必死で笑顔を作って散っていく、その人たちの気持ちを、わたしは、私たちは…。


本作は、主人公が話を聞きに行く、元海兵隊員ら戦争経験者の語りで各章が構成されています。
そこに、現代に生きる主人公やその周りの人物のエピソードが織り交ぜれられているというわけ。
ニートだった主人公が再び勉強を始めたり、姉の結婚話云々のエピソードがあるが、
はっきりいってそれは、いらなかったのではないかな、と私は思いましたね。
返って安っぽくなってしまったような。


★★★☆☆
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# by kutuganaru | 2010-12-15 11:15 |
アルコール依存症とは、誰も本当には同情してくれないという点で、
他の病気とは大きく異なる、らしい。
その分治療に関しても、モチベーションを保つことが本当に難しいのだそうだ。

たしかに、その通りかもしれない。
アルコール依存症を病気と認識している人は、たぶん少ない。
かくいう私も、おそらく本当には病気と認識できていないかもしれない。


「酔いがさめたら、うちに帰ろう」
監督:東陽一(わたしのグランパなど)
出演:浅野忠信、永作博美 ほか
原作:鴨志田穣

報道カメラマンとして戦場に赴いていた原作者鴨志田穣の、自伝的小説が原作となっている本作。
鴨志田は、西原理恵子の元旦那として、ご存じの方も多いかもしれない。
アルコール依存症で幻覚に悩まされ、夢うつつの中なんとか生きている状態の主人公塚原。
彼は酔った勢いで妻に暴力を振るったり、妻の書きあげたばかりの絵をびりびりに破いたりし、
やむなく離縁となる。
最悪の夫の典型でもある彼は、しかしどことなくチャーミングで、だからこそ元・妻の由紀は
離婚した後も彼を見捨てることができない。
9度の吐血を繰り返した塚原は、ようやくアルコール依存症の治療をすることを決意し、
病院に入院することになる。
持ち前の明るさと人懐こさに、由紀と2人の子供たちの力添えもあり、
病院内で比較的平穏に暮らす塚原であったが、彼の身体は、取り返しのつかないほどボロボロであった。。
もうすぐアルコール依存症治療病棟を退院できるというある日、
彼はガンを宣告される。

「子どもたちにとっては、唯一の父親ですし、それに、一度好きになった人を嫌いになることは、難しいですから」
塚原との関係について聞かれて、由紀が言ったセリフである。
そこには、由紀の決意がにじみ出ている。
どんなに過酷な状況であっても、由紀は決して笑顔を絶やさない。
その笑顔が、塚原と子どもたちを、そして由紀本人を救う。

「大丈夫、まだ死なないよ」
冒頭、吐血して救急車に担ぎ込まれる塚原に由紀が声をかける。
そのこちらまで力をもらえるような強さたるや。

以前、西原理恵子さんがとあるトークショーで、
「人ひとり死なすのだって、大変だよ」
とおっしゃっていたことを思い出す。
その時も、西原さんは笑っていた。

人と対峙するときに、
笑顔ほど強い武器は、果たしてあるのだろうか。


★★★★☆
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# by kutuganaru | 2010-12-14 10:29 | 映画

バーレスク

また、高校生のころの話になるけれど、
私の通っていた高校には、SCSと呼ばれる、美女しか加入の許されない、ダンスグループがあった。
代々、上級生が新入生を見定め、ダンスの出来る美女を探し出し、
文化祭や予餞会の度に、その鍛え上げられた肉体を惜しみなくさらけ出し、
高校生にはやや刺激の強いダンスを披露する団体である。

その練習風景を、私は何度か目にしたことがあるが、
見た目の華やかさとは裏腹に、とても厳しそうであった。
上げる腕の角度や、足を開く幅など、それはもうミリ単位の調節をしているようだった。
そして彼女らは、高校生にして、自分の魅力の最大値を知っているように、私には見えた。
あれはもう、プロといっても差し支えないように、大人になった今でも思う。

そのセクシーダンスに、私は魅了された。
いつかわたしも…などとは、夢にも思わなかったが、(そんなことを思ってもバチがあたりそうである)
文化祭や、予餞会のたび、私は群れる男子どもと一緒になって舞台前まで走り、
目の前で彼女たちを拝み、時には声を上げた。

わたしは、自分が女性であるにも関わらず、なぜだか女性のセクシーダンスに目がないのである。


そんな私の目を釘付けにした作品。

「バーレスク」
監督:スティーヴ・アンティン
出演:クリスティーナ・アギレラ、シェール ほか

アイオワから夢をおってLAに出てきたアリ(アギレラ)は、
往年の歌手テス(シェール)の経営するバーレスクというクラブで、
そのダンスに魅了され、チャンスを狙ってウェイトレスとして働き始める。
そこで、テスに歌手の才能を見出されたアリは、スターの街道を登りつめ、
経営困難でつぶれそうなバーレスクを再生していく。

単純明快なストーリーである。
バーテンとして働く作曲家の青年と恋に落ちたり、もう王道の中の王道をいく!
というのが、また潔くてよい。

思っていたよりも歌もダンスも多く、とにかくバーレスクの踊り子たちのセクシーダンスは
生唾ものである。
そしてアギレラなんて名前しかしらなかったけれど、その歌唱力には圧倒させられる。
アメリカのアイドルって、もうレベルが全然違うのね。

この作品の好感が持てるもうひとつの点は、
バーテンのジャック(キャム・ギガンデット)とアリの恋の進展の仕方である。
引っ越して早々、空き巣にあったアリは、他に頼れる相手もいず、
唯一の友人であるジャックを頼る。
快く招き入れるジャックを、店での風貌などからゲイだと決め付けるアリは、
女友達のように接し、下着で家をうろうろしたりするが、
実はジャックは、婚約者のいるストレートの男性であると判明する。
長旅にでているジャックの恋人が家を空けている間、
ジャックの家に間借りするアリだが、二人はキチンと寝室を分けるし、プライベートを守る。
次第に惹かれあっていくけれど、婚約者がいるという手前、二人の距離は縮まらない。
そこがいいじゃないですか。日本人のようで!

完全に偏見かもしれないけど、もっと簡単にやっちゃうと思うでしょ?アメリカ映画なんて。
婚約者の存在なんて忘れて。
あと、ジャック役のキャム・ギガンデットという人が、細マッチョの垂れ目なイケメンだったのもよかった。


「シカゴ」や「NINE」が好きな人なら絶対オススメ!!
爽快感溢れる、とってもいい映画です!!

★★★★☆
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# by kutuganaru | 2010-12-10 19:39 | 映画

シチリア!シチリア!

かつて、高校生のころだったか、ビデオでニューシネマ・パラダイスを見て号泣し、
当時単音だった携帯電話の着信音を、テーマ曲にしていたことがある。
エンリオ・モリコーネは天才だと思う。

沖縄の大学に通っていたころ、那覇に素敵な映画館ができた。
桜坂劇場という、かつて桜坂琉映という古きよきだが客はさっぱり来ない劇場を、
改装してできた物だった。
そこで、ニューシネマ・パラダイスのリバイバル上映が行われたことがあった。
もちろん、喜び勇んで見に行った。
私が生まれたころに、上映されていた作品である。
まさか映画館で見れる日がくるなんて…!
感動した。
また、涙した。
映画館で見れたことに、相手は誰だかわからないが、とにかく感謝した。

その、ニューシネマ・パラダイスのジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作が、これだ。

「シチリア!シチリア!」
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:フランチェスコ・シャンナ ほか

監督自身をモデルにして描かれたともいわれている本作は、
ペッピーノという牛飼いの家に生まれた少年の半生を、時代背景を併せながら描いていく。
貧しいながらも、やさしい父と母、そして兄のもと、元気いっぱいに育つペッピーノ。
チーズ3個と引き換えに、ヤギ飼いの家に預けられたり、そのヤギに教科書を食べられたり、
先生にお尻をひっぱたかれたり、ととにかく災難続きだが、その表現はとにかく明るい。
やがて、青年になったペッピーノは、美しきマンニーナとの恋におち、
結婚し、子どもにも恵まれて、揺れる社会情勢のなか、政治にも揉まれ、波乱万丈な障害を送るのであるが…。


この作品、とにかく明るい。そしてうるさい。
イタリア人てみんなこうなの?っていうくらい、劇中の人物は誰もが大声を張り上げている。
子ども、先生、お母さん、おじさん、とにかくよくしゃべる。
字幕で見ていなければ、半分くらいは誰がしゃべっているのか、よくわからなかったかもしれない。

兄ニーノが徴兵されたときも、空襲で町が破壊されそうになっても、
そこに、必ずユーモアが織り交ぜられる。

悲しさ、苦しさは、ダイレクトに表現されると、時におなかいっぱいになってしまうことがある。
しかし、そこに笑いを生じさせることで逆に、
どんなに苦しい状況にあっても、明るさを決して忘れないでいた、
劇中の人物たちの偉大さを感じることができる。
ペッピーノの息子が、映画のフィルムのかけらに夢中になったように、
人生も、どこを切り取っても素晴らしい(映画のキャッチコピー)ものなのだ。

ニューシネマ・パラダイスのような深みはないけれど、
この作品はとても素晴らしかった。

ってゆうかもう、始まった時点から笑顔と涙が同時にこぼれそうになる。
作品に引き込まれる。

こういう風に、どんなときもユーモアを忘れずに、生きていきたい。
それこそが、人間の強さなんだろうと感じられる作品であった。


★★★★☆
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# by kutuganaru | 2010-12-10 19:14 | 映画

最後の忠臣蔵

先月、会社で狂ったように試写会に応募していました。
ええ、お察しのとおり、仕事が暇でヒマで。
webで簡単に応募できますからね、このご時世。
はがき書かなくてもいいんですもん。
そりゃあ、応募しますよね。
こちらのブログを書かせていただいているエキサイトさんにも、応募しました。

そしてこれが、案外あたるものなのですね。
立て続けに3本当たりまして。
その1発目がこれ。


「最後の忠臣蔵」
監督:杉田成道(北の国からシリーズ)
出演:役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ ほか

忠臣蔵とはあまりに有名な話であるが、
その歴史の影に隠れた、二名の赤穂浪士のお話。
一人は、忠臣蔵という事件を、赤穂浪士たちの遺族に伝えて回る役を仰せつかった男、寺坂吉右衛門。
そしてもう一人は、大石内蔵助の隠し子可音(かね)を守るよう仰せつかった男、瀬尾孫左衛門。
二人は無二の親友であったが、孫左衛門は討ち入り前夜に消えてしまう。
そして16年後。運命の糸に手繰り寄せられるように、再会する二人のお話…。

かと思いきや!
これは、内蔵助の隠し子可音と孫左衛門のお話でした。
佐藤浩市演じる吉右衛門はほんとに脇役程度しか出てこず…。
当初入れていた知識との違いに、あまり身が入らなかった。。無念。

しかし、桜庭ななみ演じる可音と、役所広司演じる孫左衛門のやりとりや、微妙な心情については、
よく描かれていました。
桜庭ななみって、あんまりいいと思ったことなかったけど、この作品でばけた!!と思いました。

可音は、赤ん坊の時に母親もなくし、孫左衛門に育てられることになる。
孫左衛門は、敬愛する内蔵助の子である可音を、とても丁寧に、忠義を尽くして育て上げる。
可音を無事、いいところに嫁がせたら、自分の使命はようやく終わる。
ある日、二人が人形浄瑠璃を鑑賞していると、そこに出くわした商家の息子が、可音に一目ぼれする。
しかし、可音は孫左衛門に惹かれているのだ。
嫁に行きたくないという可音。
可音の気持ちに気づいた孫左衛門の心は揺れる。。

この作品全体に描かれるのは、「忠義」である。
しかし、現代に生きる私は、それを理解できない。
ぼろぼろの中年に恋する、美しき娘のことも、理解できない。
それゆえに、物語に入り込むことが、どうしてもできない。
ついてに、画面にかぶさる前列の人の頭も気になって、余計に集中できない。

そんなわけで、物語の何も理解できないまま、上映は終了してしまった。
思い返してみれば、画面の美しさなど、すばらしきところも思い出せるのであるが…。

非常に残念なことである。

しかし、終盤、会場からは、涙をすする無数の声が聞こえた。
隣にいた母も、多分泣いていた。
会場には年配の方が多かったように思う。
要するに、年配受けする作品ということか。

「忠義」という言葉が理解できるお方には、おススメできるかな?


ちなみに、この日の会場は九段会館という、九段下駅からすぐのところにある、古きよき建物であったが、
3階席まであり、1000人以上を収容する建物ゆえか、とにかく画面がみにくかった。
どこに座ろうと、前列の人の頭が画面中央にかぶさりそうな会場である。
あそこで洋画を見るのは不可能であると思った。
字幕が半分以上、読めない。


突然、星採点を始めてみようと思う。5段階の。

★★☆☆☆
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# by kutuganaru | 2010-12-10 18:50 | 映画
久々に、映画らしい映画を見た。

最近の映画は、3DだのVFXだのにこだわった作品か、
変に小難しい話や、邦画は時代劇が多く、
普通に楽しめる映画らしい映画は大変少ない。
私だって、3Dも楽しみたいし、前衛的な作品にも興味はあるが、
このような状況になってしまっては、「普通の映画」の希少価値がどうにも高まってしまうことは否めない。

普通の映画論については、朝日新聞の石飛さんという映画欄担当の記者さんの受け売りであるが、
この作品は、まさにそうした殺伐とした映画界の中に悠然と現れた、
まさしく「普通の映画」であった。

舞台はリバプール。とくれば感づかれる方もおられるだろうが、
伝説的ロックバンドビートルズのジョン・レノンの若かりし日を描いた作品であった。

私は、ジョン・レノンをよく知らない。
むしろ、ビートルズすら、代表的ないくつかの曲しか知らずに生きてきた、
音楽音痴(?)の私である。
ジョンレノンといえば、ヨーコ・オノとともに、裸でベッドに寝そべる写真や、
そうでなくとも、長髪に丸眼鏡で平和を訴えているイメージしかない。

そんな彼も、若い時は不良にあこがれ、リーゼントヘアにし、
女の子と公園でセックスし、学校を停学処分になったりしていた、らしいのだ。
そんな時代の彼のことが、描かれている。

自分を生みながら、自由奔放に生きている生みの母と、
そんな母の姉で、厳格にだが無償の愛を持って自分を育ててくれている、育ての母。

生みの母は久し振りに自分と再会したことをとっても喜んでくれ、音楽を教えてくれる。
育ての母は音楽なんてクラシックしか聞かないし、とっても厳しいけれど、とっても自分を愛してくれている。

そんな二人の間で揺れ動くジョンの心、そして、生みの母の心、育ての母の心。
それらをとっても丁寧に描く。
とくに、育ての母であるミミという女性は、大変素晴らしい女性であった。
自分が愛されることよりも、ジョンを愛すること、奔放な妹を許すことに全力を注ぐ。
これぞ、母の素晴らしさであると感じた。
そして、そんなミミに反発しながらも、そうしたミミの愛情を、しっかりと受け取るジョンもまた、
素晴らしい息子であると。

最初は自分にとって都合のいい、育ての親に甘えるジョンだが、
そんな二人の仲を取り持つようになるジョンの成長、そこに深く関わってくるバンドのメンバーたち。
そういったものも、とても丁寧に描かれていて、見終わった後に?は残らない。
すっきりとした鑑賞後感である。


この作品で、私が印象的に感じたのは、
1、ところどころに挿入される、ミミの行動
2、ポール・マッカートニーを演じた美少年
のふたつである。

1つ目は、見落としそうなほど些細であるが、普段はあまり笑わず、厳格なミミの
チャーミングな一面を映し出す、基調なシーンであるように感じる。

2つ目に関しては、外人の見分けが余りつかない私にも、しっかりと印象を残す、
少し特殊な顔立ちの、とてもきれいな青年で、作品にも大きな影響を及ぼす役どころであった。
彼はいったい誰なのだろうか。。
トーマス・ブローディ・サングスターという名前らしいことはわかったし、
過去出演作もいくつかあるが、見たことない作品ばかり。子役なのかなあ。


とにもかくにも、特にビートルズファンの方にはぜひオススメ!!
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# by kutuganaru | 2010-12-06 19:58 | 映画