三十路女のくだらない日々。


by kutuganaru
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終わりのない,終わり。

けれど、手放すだの終わらせるだのいう考え方が、まちがっていることも知っていた。ただ、終わるのだ。ものごとは。
              ー『ニシノユキヒコの恋と冒険』
                      第3話「おやすみ」よりー

祖母が、死んだ。
祖父に続き、今年はなんだか不幸続きである。
不幸と言ったが、これがほんとに不幸なのかどうか、私にはわからない。
死ぬことはすなわち生きることである。
生あるものには必ず死が訪れる。
幸い(と言うのか)祖父も祖母も若くしての死というわけではなかった。
死ぬことも生きることの延長であると、そっと見送ってあげることが孫として出来る最後の孝行であるようにも思う。
しかし私はまだ全然大人になりきれていなく、そういうことを実感として感じることが出来ない。(そもそも大人か子供かの問題ではないようにも思いますが)
私がこのように冷静にものをかけるのは、まだ何の実感もわかないからなのだ。
実感というものが何なのかも第一私はわかっていない。
ただ、終わってしまったのだ,静かに。
私の妹は、祖母の顔を見て安心すると言っていた。
それほど安らかな顔を祖母はしている(らしい)。
妹の言葉に,私も安らかな心になった。

何をしていいのかわからなかったので、映画を見た。
ユナイテッド93
驚いた。
恐怖で泣叫びたかった。
でも私は(世間的には)良識をわきまえたいい大人なので、そんなことはしない。
座席の中で小さく縮こまり、震えながら、涙を流した。
撮影の仕方、音楽の選び方(最初,音楽をまったく使わない映画なのかと思っていたら、気付かないくらい下の方に静かに流れていて驚いた)客観的な視点、それら冷静な作りによって、しかし観客は(というか私は)ユナイテッド93に乗っている乗客の一人であるかのような錯覚に陥る。
そして恐怖におののいてしまった。
ユナイテッド93の乗客はあのような状況にありながら自分たちが生き残る,愛する人の元にもどるイチルのノゾミを捨てず,最後まで戦った。
そして、終わってしまった。
終わらせようとしたテロリストの目的は達成されず、また高度を上げようと必死になった乗客の望みも叶うことなく、ただ、終わってしまった。

祖父母のことについても、またユナイテッド93についても、しかし私が思うのは本当の意味で終わることはないのではないかということである。
ユナイテッド93(というか9・11同時多発テロ)に関わった全ての人の中では、決して終わることがない。そしてこういう映画が作られたことによって、永遠に終わることのない事件となった。
祖父母はいつまでたっても私の祖父母であり、私がもし子供を産めば曾祖父母となり、その後いつまでたっても終わることがない。

ものごとは、ただ終わる。
しかし、周囲とか気持ちとか目に見えないことに関しては、決して終わることはない。

そう、強く思う一日であった。
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by kutuganaru | 2006-08-16 21:38

午前0時の井戸端会議

バイト先の高校生の子と、ご飯を食べにいく。
ご飯と言っても、バイトの後で、12時を過ぎていたので、二人とも、デザートにする。
彼女は、メロンパフェ。私は台湾風マンゴかき氷。

色々な話を聞く。
私の小さい目が真ん丸くなるような、驚く話。
思わず笑い転げてしまうような、面白い話。
何度も頷かずにはいられないような、真剣な話。
顔が真っ赤になるような、嫌な話も、少々。
普段はしゃべってばっかりいる私が、今日は完全に聞き役である。
彼女はおしゃべりなのだ。
「誰にも言わないでって、言われたんですけど・・」などと言いながら、どんどんしゃべる。
私は圧倒されて、うんうん相づちをうつ事しかできない(本当は、相づちを打つ間も、ほとんどない)。
でもこれが、意外と楽しい。

帰り道、彼女は親の迎えを待ち、私は原付でピゅ−っと、帰って来た。
原付に乗りながら、私の顔は、にやついていた。
にやついてる自分に気が付いて、びっくりした。
いい、時間だったんだなーと、思った。
良い時間を、思い返していくうちに、今度は、自分が情けなくなってしまった。
情けないというのか、みじめだというのか、なんというか。

彼女は,目の前の事に真剣で、目の前の人に対して真剣で、自分に対して真剣で。
真剣というか、真っ向勝負なのだ。

それに比べて私はどうか。
目の前の事が、あまり見えていない。目の前の人に対してはいま一つ真剣になれずにいる。自分に対してばかり、ひどく真剣になってしまっている。
それだって、今日の私は一番何を食べたいだろうか、とか、あの人は私の事をどう思っているのだろうか、とか。
なんとも単純、明解な事ばかりである。
それだけでなく、ひどく自己中心的でもある。

一体私はどうしてこうなってしまったんだろうか。
など、深く悩み考えたいものではあるが、眠いので、寝る事にする。

ケセラセラだよ,人生は。
なんくるないさ、だよ、人生は。
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by kutuganaru | 2006-08-14 01:11

こたつdeみかん

なにしろ小説を書くときには、なるべく直截な説明というものをしたくない。「悲しかったです」と書くかわりに、「空がとても青くて、ジェット機も飛んでいて、私はバナナパフェが食べたかった」などと書いてしまうのが、小説である(たぶん)。

           ー川上弘美『ゆっくりとさよならをとなえる』
                      「猫のゆりかご」よりー

『間宮兄弟』という映画を見る。
間宮兄弟という、仲良しの兄弟の話である。
兄を佐々木蔵之介が、弟を塚地なんとか(ドランクドラゴン)が、演じていた。

同じ劇場でやっている『ハチミツとクローバー』と、どちらを見るかで、かなり迷ったのだが、ストーリーを読み、役者を見、最後に監督を見たところで、決めた。
『間宮兄弟』の監督は、森田芳光だった。
森田監督の作品は、全て見ているわけではもちろんないが、今のところ、失敗が一つも無いのである。
とてもおもしろいか、それともそれなりにおもしろいか、どちらかなのだ。
例えば『阿修羅のごとく』『39』などは、とてもおもしろかった。
『模倣犯』については、それなりに面白かった。

先述の、川上弘美さんの持論に基づいて小説風に書いてみると

お正月に、外は雪が降っていて、テレビはどれも特番ばかりで退屈で、ストーブの上で焼いた餅のおしること廊下で冷やしておいたみかんを、家族揃ってあたたかいこたつの中で食べたくなる

映画であった。
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by kutuganaru | 2006-08-11 23:05

今日の一言

したいことなど、ぜんぜんなかった。したくないことなら、いくらでもある。動物を、いじめること。しあわせな他人を、うらやむこと。髪を、短く切ること。理不尽な命令に、したがうこと。淡い色のワンピースを、着ること。その他いろいろ。

              ー川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』より
                         第二話「草の中で」ー
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by kutuganaru | 2006-08-11 01:02

今日の一言

わたしに手を振り、みなみに手を振り、二人の間にある空間に、手を振った。

               ー川上弘美「ニシノユキヒコの恋と冒険」
                        第一話『パフェー』よりー
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by kutuganaru | 2006-08-09 02:34

TAIHUUだーーーー!!!

台風が来る。
というので、明日の予定が中止になってしまった。
明日の予定とは、ピザーラの店鋪休暇であった。
店鋪休暇とは、ピザーラ宜野湾店のみんながお店をお休みし、みんなで海に行こう!というものである。
言わば、大人の遠足。
私は、とっても楽しみにしていたのだ。
海に、行きたかったのだ。

しょうがないので、ビデオとDVDをレンタルしてきた。
明日の予定が、なにもなくなってしまったし、直撃でもして、家から一歩も出れなくなったら,困ると思ったのだ。

亀は意外と速く泳ぐ
僕のスウィング
マーサの幸せレシピ
アカルイミライ
蛇いちご

全部1週間レンタルで、5本借りて、4百円。
安いです。

それにしても、夜になると足に出来るぶつぶつは、いったいなんだ。
かゆいぞ。
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by kutuganaru | 2006-08-09 02:28

乱歩地獄

DVDを借りて,見る。
『乱歩地獄』である。
公開前から気になってはいたものの、こちらで上映されるはずもなく、心の隅の方で、DVDをひそかに待ち望んでいたのだ。

一人で見るのは、少し怖かった。
でも、二人以上で見る勇気は、もっとなかった。
思っていたほどではなかったが、少々怖かった。

そして、4本のオムニバスになっているその4本とも、大変すばらしい出来であった。
まさに、映像美であった。

一番分りやすいのは、鏡地獄
一番目を背けたくなるのは、芋虫。
ちょっと面白いのが、蟲。

松田龍平と成宮なんとか(?)は非常に美しく、浅野忠信は、とても自然体であった。
緒川たまきの妖艶さと大森南朋の熱演は、見物であった。

決して、見る事をおすすめはしません。
興味のある方のみ、どうぞ。
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by kutuganaru | 2006-08-07 11:12

もうこんな時間

「もうこんな時間」という台詞は、よい。
その前に「あら」が付くと,なおよい。
火曜日提出のレポートを仕上げてしまう。
そして、今にいたる。
午前4時50分。

スウィングガールズ見たし、ぼーっとしたし、寝たし、スイカ食べたし、レポートに使った時間はほんのわずかだった。
しかし、4000字程度指定のものを5000字以上使って書いてしまったのは、努力のたまものなんてものではなくって。
ただ、まとめるのがへたくそなために、長ったらしくだらだら書き続けてしまうせいであろう。

明日もレポートに使う予定だったから、あいちゃったな。
映画見たいな。
面白いのやってるかな。
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by kutuganaru | 2006-08-06 04:56

悲劇のヒロイン

私は影が薄い。
存在を忘れられる事が,多々ある。
多々あるので、あまり気にとめないようにしている。
めんどうくさがりな質なのである。

しかし、今日はなんだか、気にとめないではいられなかったのだろう。
誰かの自転車に勝手に乗り、その場から逃げ出す。

誰も迎えにも来てくれない。
あんなに派手に逃げ出してみたのに、誰も気にしていないのである。

切なくなり、吐き気を催す。
正確には、催したような気になる。
その場にへばりついて、胃の中のものを吐こうとする。
しかし、うまく出て来ない。
私は、もともと吐くのが苦手なのである。

みじめな気持ちになり、家路につく。
どうやら私は、悲劇のヒロインぶるのが好きなようである。

起きたら、12時間くらい寝ていました。
あほらし。
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by kutuganaru | 2006-08-05 10:35

蟻の日

今日は、どこにでも蟻がいるような日であった。
朝、顔を洗おうと鏡の前に立ってみると、眉間の辺りを歩く,蟻がいた。
気にせず顔を洗い、出かけようと、鍵を鍵穴に差し込もうとすると、鍵穴から蟻が出て来た。
2限目のテストのとき、解答用紙の上を這う,蟻に出くわす。
テストが済み、生協でお昼ご飯を買った。教室に戻り,袋の中から弁当を取り出そうとすると、袋の中から、蟻が出て来た。
図書館で本を開いたら、蟻が歩いている。
かまわず本を読んでいると、蟻は私の腕の上まで、進出してきた。
休憩をしようと外に出ると、持っていた携帯電話の上を、蟻が這っている。
シャープペンシルの芯を出そうと、カチとやったら、蟻。
赤い蛍光ペンのキャップを外しても,蟻。
集中出来ないので、家に帰ると、机の上にはやっぱり蟻。

どの蟻も、透き通ってしまいそうなほど小さくて、薄い茶色をした、かわいいやつだった。
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by kutuganaru | 2006-08-04 00:23