人気ブログランキング | 話題のタグを見る

三十路女のくだらない日々。


by kutuganaru
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

涙ほど貴きは無しとかや。されどあくびしたる時にも出ずるものなり

森見登美彦「或る失恋の記録」より。

自分には何も出来ないと、諦め始めたのは、大学生になったときくらいだったか。
あ、何も出来ないってゆうかね、いろいろするけどさ、なんつーの?自分にしか出来ないこと。
そーゆうのって、結構誰にでもあると思うんだけど。
例えば、あの子は歌がすっごくうまい。
あの子の描く絵はなんだか独特で面白い。
あの子は発想がぶっとんでていいなー。
あの子は何でもない事を10倍くらい面白くしゃべる。
あの子は全然しゃべんないけど、それでも気まずくなんない雰囲気持ってる。
あの子はものすごくおいしそうにご飯食べるなあ。
そーゆうやつね、なんでもいいの。特別じゃなくても。

だけどさ、そーゆうの、あたしあんまりなくて、まあ全然ないってこともないんだけど。

例えばあたしよくしゃべるって言われるし、確かによくしゃべるんだけど、でもそれって、何にもないから少しでも興味持ってほしい、退屈させたくない、しゃべるのやめたらこの人あたしから離れてっちゃうかもしれない、っていう、焦りの結果なのね。
うまく狙い通りいってないとこが、これまたあたしっぽくはあるんだけど。


で、

なんか形になることしたいなーって思って、小説的なサムシングを書いてみたんですね。
このブログしてて読んでくれる人が、結構面白いとか言ってくれるし、小論文だけは昔から得意だったので、文章なら結構行けるんじゃないかなって考えたんだけど。

まあ2、3日で簡単に書いたものなんだけど、出来てみたら、これが結構つまんない。
ストーリーとか思いつかないから、あんまストーリーのないものを書いたんだけど、なんてゆうかありきたり。
結局個性みたいなものはないに近かった。

そんで、

別に小説家になりたいわけじゃないし、賞とかに応募する気もないけどなんで小説的なサムシングを書いたかっていうと、なんてゆうか、確固とした自分?のようなものをですね、はっきりとしてみたかったんです。
川上弘美が最新号のyomyom「どこから行っても遠い町」で、女は決めたがる、と言っていたけれど、あたしも決めたがる質なのだ。
あたしにしか出来ないなにかを、決めたかった。
そしてそれを、誰かに認めてほしかった。
けど、やってみた結果、それはなかった。
文章なんて、誰が書いてもそれなりに個性ってやつが出てくるもんだけど、あたしのやつにはなぜかなかった。
むしろ個性がないことが個性か?ってなもんで。


結構凹んだんだけどね、でも書くっていうのはやっぱり他の多くの人が言うように、発散できるもんなので、何かを。だから細々続けていこうと思います。
ブログじゃ書ききれないこととかね、他人になりきるとかね、できそうもないことやってみるとかね。

今日三木聡の「転々」見たけど、三日月君が出てくるんで(一瞬)時効警察好きは必見ですよ!
by kutuganaru | 2008-03-04 23:32