こたつdeみかん
2006年 08月 11日
なにしろ小説を書くときには、なるべく直截な説明というものをしたくない。「悲しかったです」と書くかわりに、「空がとても青くて、ジェット機も飛んでいて、私はバナナパフェが食べたかった」などと書いてしまうのが、小説である(たぶん)。
ー川上弘美『ゆっくりとさよならをとなえる』
「猫のゆりかご」よりー
『間宮兄弟』という映画を見る。
間宮兄弟という、仲良しの兄弟の話である。
兄を佐々木蔵之介が、弟を塚地なんとか(ドランクドラゴン)が、演じていた。
同じ劇場でやっている『ハチミツとクローバー』と、どちらを見るかで、かなり迷ったのだが、ストーリーを読み、役者を見、最後に監督を見たところで、決めた。
『間宮兄弟』の監督は、森田芳光だった。
森田監督の作品は、全て見ているわけではもちろんないが、今のところ、失敗が一つも無いのである。
とてもおもしろいか、それともそれなりにおもしろいか、どちらかなのだ。
例えば『阿修羅のごとく』『39』などは、とてもおもしろかった。
『模倣犯』については、それなりに面白かった。
先述の、川上弘美さんの持論に基づいて小説風に書いてみると
お正月に、外は雪が降っていて、テレビはどれも特番ばかりで退屈で、ストーブの上で焼いた餅のおしること廊下で冷やしておいたみかんを、家族揃ってあたたかいこたつの中で食べたくなる
映画であった。
ー川上弘美『ゆっくりとさよならをとなえる』
「猫のゆりかご」よりー
『間宮兄弟』という映画を見る。
間宮兄弟という、仲良しの兄弟の話である。
兄を佐々木蔵之介が、弟を塚地なんとか(ドランクドラゴン)が、演じていた。
同じ劇場でやっている『ハチミツとクローバー』と、どちらを見るかで、かなり迷ったのだが、ストーリーを読み、役者を見、最後に監督を見たところで、決めた。
『間宮兄弟』の監督は、森田芳光だった。
森田監督の作品は、全て見ているわけではもちろんないが、今のところ、失敗が一つも無いのである。
とてもおもしろいか、それともそれなりにおもしろいか、どちらかなのだ。
例えば『阿修羅のごとく』『39』などは、とてもおもしろかった。
『模倣犯』については、それなりに面白かった。
先述の、川上弘美さんの持論に基づいて小説風に書いてみると
お正月に、外は雪が降っていて、テレビはどれも特番ばかりで退屈で、ストーブの上で焼いた餅のおしること廊下で冷やしておいたみかんを、家族揃ってあたたかいこたつの中で食べたくなる
映画であった。
by kutuganaru
| 2006-08-11 23:05