三十路女のくだらない日々。


by kutuganaru
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ハードルって大事【「冷たい熱帯魚」を見た。】

最近iphoneに機種変しまして、
何が一番よかったって、podcastが聞けることですよ。

私は10年くらい前から、TBSラジオの、伊集院光「深夜の馬鹿力」の大ファンですが、
あれ、深夜1時からなんで、寝ちゃって聞けないんです。

だからね、うれしかったなあ!podcastで聞けるって知って!
機種変してよかったなあ!ってあの時に一番思ったね。

それで、その中で伊集院光が言っていたのが、

ハードルの大事さ

同じ味のものでも、「ものっっっすごくおいしいよ!!」って聞かされて期待されて食べたときと、
「全然おいしくない」という前評判の元で食したのでは、全然感じ方違いますよね、って話。

だからあげすぎたハードルをちょっと下げたり、
今度は下がりすぎたからちょっっとだけあげてみたり、
その調整って結構大事よね。

そこでこの「冷たい熱帯魚」だ。

これ、世間様の前評判がめちゃくちゃいい。
R−18にも関わらずの異例のブランチ紹介とか、
映画館連日超満員のニュースに、
映画好きを豪語する方々や映画の評論を生業にしている方々の軒並みの高評価。
twitterも盛り上がりまくってました。
それはそれはすごい作品なんだろう、と。
しかし血みどろスプラッタがどうにも苦手な私ですので、
劇場で見る勇気がわかず、またDVDを自分の手で借りる勇気すらわかず。

それがほんとに偶然、ちょうどよく見れる機会に巡り会ったんですね。
しかも夜、一人で。

しかし、そのDVDをレンタルしてきた同居人の評価が、めちゃくちゃ低かったわけだ。

見終わった第一声がもう「全然おもしろくない・・・」だったから。
それも「・・・」がひたすらに強調されてるときたもんだ。
「エロくてグロきゃあそれでいいのか」と。

そこでハードルががくーーーん!と下がった訳ですね。

そして同時に、この作品を面白いと感じる事にたいする危惧も生まれてくる訳です。
逆にハードルが上がったとも言えるか?

とにかく見始めた。ちなみに見始めるときのあたし、そうとうビビってたよ。
もうびびりだけで気持ち悪くなるレベル。

しかしおやおや。序盤、全然普通じゃない。そこそこのスピード感もあって、飽きないし、
それぞれのキャラがすごく立っていて、面白く感じられる。

そして問題の解体シーンだけど、これはほんとに無念だが、早送った。
こんな私を、どうか誰も責めないでほしい。こればかりはしょうがないよ。

中盤、謎のレズシーンやでんでんのキレっぷり、吹越さんの情けなさの笑える演出。
エロシーンは、もっとすごいの想像していただけに、むしろ物足りないくらい。
もっと神楽坂恵のおっぱいを強調しなくていいのか?
娘のレズシーンは、いらないのか?

終盤、ちょっと長いな、と感じてくる。
最後の最後は、本当にちょっとしつこかった。
あれが、3分の1くらいになってたら、もっと面白かったという印象が強かったかもしれない。

まあいろいろ思うところもあったが、なかなか面白い映画ではあった。
しかしこの私の感想は、見る前の様々なハードルの調整が行われた結果のものだ。
例えば私が、よい評判だけをもとに作品を見ていたら、いったいどう感じただろうか。
同居人の彼が、この映画をべた褒めしていたとしたら、どういう風に思っただろうか。

まあただ、見た後に言えることは、この映画のすごいところはエロやグロな部分でもなければ、
メッセージでもない、ということだ。
エロやグロならもっとすごいのたくさんあるだろうし、
メッセージなど何もない(と、わたしは感じた。)

命などの大事なものがかかってるときの人間ほど、滑稽なものはない。

この1点につきると思う。

だから、でんでん演じる村田に父親へのトラウマがあることとか、
そういう設定が結構無駄に思えた。

村田のしゃべっている事って、間違ってるのに筋が通っていて、
そういう妙な説得力っていうのはとても面白かった。
そういうテンポ感で最後まで行ってくれたらよかったのになあ。

おわり。
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by kutuganaru | 2011-11-19 17:47 | 映画