三十路女のくだらない日々。


by kutuganaru
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フローズンリバー

どこまでも母の話。

「母」という共通項があるだけで、
人種も、貧富の差も関係なく、
友だちになることができる。

「フローズンリバー」

主人公の夫は博打で借金を作り、家を買う資金を持ち逃げした。

途方に暮れるも夫を探しに訪れたビンゴ会場で、
夫の車を盗んだという女性に出くわす。
モホーク族の彼女は、その車が2000ドルで売れるかもしれないと嘘をつき、
主人公に不法入国の運び屋をさせる。
固く凍った、川を渡って。

2人の息子を一人で養わなければいけない主人公は、
一回で大金の入る仕事に、次第にのめり込んでいく。
白人は疑われないし、先住民族の自治区をうまく使っているのでリスクの少ない犯罪ではあるのだ。
夫の持ち逃げした金を取り戻すべく、主人公は犯罪を重ねてゆく。

一方モホーク族の彼女も、母親なのであった。
死んだ夫の母親に、生まれたばかりの子どもを奪われてしまったが、
きちんとした生活ができるようになったら、取り返そうともくろんでいた。

家を買う金が貯まり、これで最後にしようと思っていた矢先、
事件が おこる。

雪の様に静かに心に降り積もり、
いつまでも溶けないしこりとなって、私の中に残り続ける。
きっと「母」になってから見ると、より深く味わうことができるのだろう。
でもそれは結構つらすぎるので、このくらいでちょうどよい。

雪があまり降らない、降ってもつもらない土地に育ったわたしは、
雪がつもっているだけでとても違和感を覚える。
それは主に、音の反響にあると思われる。
雪がつもると、周囲の音を吸収して、あたりは しん とする。
しん として、暗く、人通りもないと、なんだか世の中に頼るものもなにもいないような、
物寂しい気分に、なりますよね。

犯罪すらも、美しく、それは間違っているのに、とても正しい。
とっても正しいのに、どうしようもなく間違っている。

ああ

ため息をつかずにはいられない。

心温まるラストに、思わず笑顔になりました。

いい映画見た。
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by kutuganaru | 2011-08-09 22:45 | 映画