三十路女のくだらない日々。


by kutuganaru
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コクリコ坂から

全くいっさいこれっぽちだって期待していなかったが、
ふたあけてみたら妙に評判いいじゃない。
まあ、日本国民の誰もが期待してなかっただろうから、
そのハードルの低さを生かした評価ということなのかもしれんが・・・

とりあえず行ってきました。

「コクリコ坂から」

宮崎駿監督のご子息であられる宮崎吾郎監督の第2作ですがね。
前作も一応映画館行ってしまったので、当たり前に期待は全くしませんでした。
当然の報いじゃ!!

しかし、冒頭の5分で、すでになにやらいい気分に。
それまでの眠気がいい感じに吹き飛ぶ、心地よさ。

1960年代横浜の、清々しい港町の風景。
活気ある人々。
丁寧に生活する様。

それらを繊細に、丹念に。ユーモアを交えて。

脚本は宮崎駿さんですからね、吾朗を認めたわけじゃ決してないがね!

父を亡くしてからもずっと、海に向かって旗をあげる、16歳の少女、海。
海と、妹の空の通う学校では、文化部の部室棟であるカルチュラタンという歴史ある建物を
取り壊しから守るための運動が盛んに行われていた。
その中心人物である週刊カルチュラタン編集部の風間と、海の淡い恋。

二人の前には、「安っぽいメロドラマ」的試練が待ち受ける。
戦後の、安定しない世の中で起きてしまった「ドラマ」に、
若い二人は悩みながらも前を見て進んでいく。
二人の目の前に広がる横浜の海の様に輝く純粋なまなざしを持って、
恥ずかしいほどの素直さで。


私が生まれる20年も前の時代。
きっと世の中は活気にあふれていて、
人々は皆、何でもできると信じていた。
世の中はこれからよくなる一方だ、という希望に満ちあふれていた。
だからみんな、自分の思うところ目がけて、一直線に進んでいったのだろう。

あれから48年。
自分ががんばってもできないことがたくさんあるということを
いたいほど実感してしまった私たちに、
ある程度の場所まで落ちてしまって、
でもどん底ってほどでもないから、これからまだまだ落ちる可能性もあるぞ、
とどっかで悲観している私たちに、
もう一度力を、とりあえず行動してみる、主張してみる、という力を、
わき起こらせてくれる、そんな映画だったと思う。


声優陣に関しては、特に感想なし。
可もなく不可もなく。
ただただ、手嶌葵の歌う挿入歌および主題歌が、心に響きまくって、
心臓をわしづかみにして、体をぷるぷる振るわせた。
全身の毛穴からしみ込んでくるような歌声に、ちょっとだけ泣いたよ。
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by kutuganaru | 2011-07-25 00:33 | 映画