三十路女のくだらない日々。


by kutuganaru
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ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ

久々に、映画らしい映画を見た。

最近の映画は、3DだのVFXだのにこだわった作品か、
変に小難しい話や、邦画は時代劇が多く、
普通に楽しめる映画らしい映画は大変少ない。
私だって、3Dも楽しみたいし、前衛的な作品にも興味はあるが、
このような状況になってしまっては、「普通の映画」の希少価値がどうにも高まってしまうことは否めない。

普通の映画論については、朝日新聞の石飛さんという映画欄担当の記者さんの受け売りであるが、
この作品は、まさにそうした殺伐とした映画界の中に悠然と現れた、
まさしく「普通の映画」であった。

舞台はリバプール。とくれば感づかれる方もおられるだろうが、
伝説的ロックバンドビートルズのジョン・レノンの若かりし日を描いた作品であった。

私は、ジョン・レノンをよく知らない。
むしろ、ビートルズすら、代表的ないくつかの曲しか知らずに生きてきた、
音楽音痴(?)の私である。
ジョンレノンといえば、ヨーコ・オノとともに、裸でベッドに寝そべる写真や、
そうでなくとも、長髪に丸眼鏡で平和を訴えているイメージしかない。

そんな彼も、若い時は不良にあこがれ、リーゼントヘアにし、
女の子と公園でセックスし、学校を停学処分になったりしていた、らしいのだ。
そんな時代の彼のことが、描かれている。

自分を生みながら、自由奔放に生きている生みの母と、
そんな母の姉で、厳格にだが無償の愛を持って自分を育ててくれている、育ての母。

生みの母は久し振りに自分と再会したことをとっても喜んでくれ、音楽を教えてくれる。
育ての母は音楽なんてクラシックしか聞かないし、とっても厳しいけれど、とっても自分を愛してくれている。

そんな二人の間で揺れ動くジョンの心、そして、生みの母の心、育ての母の心。
それらをとっても丁寧に描く。
とくに、育ての母であるミミという女性は、大変素晴らしい女性であった。
自分が愛されることよりも、ジョンを愛すること、奔放な妹を許すことに全力を注ぐ。
これぞ、母の素晴らしさであると感じた。
そして、そんなミミに反発しながらも、そうしたミミの愛情を、しっかりと受け取るジョンもまた、
素晴らしい息子であると。

最初は自分にとって都合のいい、育ての親に甘えるジョンだが、
そんな二人の仲を取り持つようになるジョンの成長、そこに深く関わってくるバンドのメンバーたち。
そういったものも、とても丁寧に描かれていて、見終わった後に?は残らない。
すっきりとした鑑賞後感である。


この作品で、私が印象的に感じたのは、
1、ところどころに挿入される、ミミの行動
2、ポール・マッカートニーを演じた美少年
のふたつである。

1つ目は、見落としそうなほど些細であるが、普段はあまり笑わず、厳格なミミの
チャーミングな一面を映し出す、基調なシーンであるように感じる。

2つ目に関しては、外人の見分けが余りつかない私にも、しっかりと印象を残す、
少し特殊な顔立ちの、とてもきれいな青年で、作品にも大きな影響を及ぼす役どころであった。
彼はいったい誰なのだろうか。。
トーマス・ブローディ・サングスターという名前らしいことはわかったし、
過去出演作もいくつかあるが、見たことない作品ばかり。子役なのかなあ。


とにもかくにも、特にビートルズファンの方にはぜひオススメ!!
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by kutuganaru | 2010-12-06 19:58 | 映画